オロビアンコの鞄の多くはオロビアンコが作っていないという事実…アパレルの闇は深い

ファッション

最近ビジネスバッグを購入したのですが、何を買おうか悩んで調べているうちに、とあるニュースを発見しました。

それはオロビアンコのイタリア本社が清算の手続きを進めているというものです。

一時期、オロビアンコのリボンを付けたままで鞄を使用している人が溢れかえりましたが、流行が去ると厳しいもんだと感じました。

WWDで2019 年5月31日に配信されている記事の中に気になるところがありまして一部引用させて頂きます。

日本の独占輸入販売権とマスターライセンス権、商標権を取得している伊藤忠商事は「日本でのビジネスに影響はほとんどない」という。関係者によると「以前から供給面で不安視されていたため、日本で販売するアイテムはイタリアの自社工場以外での生産も増やしており、商品供給の面ではほとんど問題はなくなっていた」

https://www.wwdjapan.com/articles/866446より引用

全文が気になる方は、是非引用元の記事を見てください。「オロビアンコ 清算」で検索すれば出てきます。

私は知らなかったのですが、オロビアンコと伊藤忠がライセンス契約を結んでいて、日本で販売されているオロビアンコって、殆どがライセンスの物でオロビアンコが作った物ではなかったんですね。

因みにライセンスブランドの仕組みなどについてはこちらをご覧ください。

個人的な感想ですが、結構タチが悪いと感じました。

オロビアンコは鞄ブランドですが、本家のブランドと同じブランド名で許可をえた別の会社が鞄を販売しているのです。

つまり、イタリアブランドであるオロビアンコの鞄を購入したつもりが、全然違う会社が作ったタグと名称だけオロビアンコの鞄を購入してるんです。

ライセンスブランドって、ブランド名が本家と違ったり(例、ランバンとランバン・オン・ブルー)本家が取り扱わない、もしくは取扱量が少ない物(ポロ・ラルフローレンの靴下など)で展開されるものだと思ってましたが、闇が深いですね。

自分が気に入った鞄を購入してるんだからイイじゃないか、という意見もあると思います。

しかし、日本人はブランド好きで、更にいえばファッションに関してはイタリア製やイタリアブランドを好きな人が多いです。

そんな日本人が大好きなイタリアブランドというセールスポイントがオロビアンコの鞄を購入する決め手の一つになっていないでしょうか?

そんなの一切気にしていないという人は少数派だと思います。

最初からライセンスブランドですよ、という形で販売されていればいいのですが、消費者を欺いている気がします。

まあ、実は探せば似たようなケースがいっぱいあるのがアパレルなんですけどね。

これを知ってもオロビアンコを買いたいと思いますか?

私は嫌ですね、買いたくありません。

人それぞれ、色んな考え方があるので、それを否定するつもりはありませんが、鞄を購入するとき考える材料の一つになれば幸いです。

あと、実際に清算が完了したかどうかのニュースは見つかりません。

 

 

 

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