インポートブランドとは?でも少し触れましたが、今回はファクトリーブランドについて書いていきます。
洋服にコスパを求めるとたどり着く答えの中の一つですよね。
ファクトリーブランドとは
ファクトリーブランドとは言葉のとおり、ファクトリー「Factory」=工場が展開するオリジナルブランドです。
では、洋服を作る工場が展開するブランドとは、どういう事でしょう?
ジョルジオ・アルマーニやジル・サンダー、コム・デ・ギャルソンなど多くのブランドは自社で洋服の全てを作成するのではなく、下請け業者に製作を外注します。
靴はa社、カットソーはb社、コートはc社などのように複数の外注先があります。
その外注先の工場を持つ会社が独自に展開したブランドをファクトリーブランドといいます。
ファクトリーブランドのメリットとデメリットについて
メリット
最大のメリットは、確かなクオリティのアイテムが比較的安価で入手することが出来ることです。
簡単にいえばコスパがいい可能性が高いんです。
ハイブランドや価格帯が高いデザイナーズブランド(以下ハイブランドで統一します)は無駄に価格が高いわけではなく、裁縫技術や品質管理などで外注先に高いレベルを要求します。
その要求に応えられるだけの技術力があるのですから、ファクトリーブランドが作成するアイテムは基本的にクオリティが高いです。
そして、ハイブランドは様々な会社を通して商品を作成し、最後に利益をのせて販売するわけですが、ファクトリーブランドは中間マージンやデザイン料などを減らす事が可能なので、ハイブランドより安価で販売される事が多いです。
という事で、クオリティが確かな物が比較的安価に購入できるんです。
デメリット
メリットがあれば、当然デメリットもあります。
勘違いしがちなのは、ハイブランドのアイテムを作っている工場が展開するブランドだから、ブランド名が違うだけでハイブランドと同じアイテムが安価で買えると思うことです。
デザインや素材が違いますし、知名度が圧倒的に違います。
品質が良い=いい物、ではありません。
あくまで、品質はファッションアイテムを構成する要素の一部です。重要な要素ですけどね。
ぶっちゃけ、マイナーなファクトリーブランドはイマイチなデザインの物もあります。外部から、本格的なデザイナーを呼んでるブランドもあるので全てではありませんが…
ベーシックなアイテムを購入すればデザイン性よりも品質の方の要素が重視されるので、そういう物を購入すれば問題にはなりませんが。
また、ファクトリーブランドの多くはネームバリューが低いです。
宣伝にコストをかけていないので、知る人ぞ知る、という状態です。
しかし、せっかくいい物を着ていても周囲に共感を得られないのは少し寂しいもんです。
ただ、自分だけが知っているという優越感も持てるのでメリットにもなり得ますね。
あと、知名度が低いとリセールバリューが低いです。
需要と供給のバランスで価格は決まりますが、需要が少なければ中古価格は驚くほど低くなってしまいます。
着潰すのであればいいのですが、そうでない場合は手を出さない方がいいかもしれません。
ファクトリーブランドの例
実際、契約上の問題があるのかファクトリーブランドとして展開しているブランドの多くは、どこのブランドの発注をうけているかは公表していません。
まあ、有名どころだけ数社あげていきます。間違ってたら指摘してください。
エルメスの既製スーツ→ベルベスト
プラダのニット→ロベルト・コリーナ
ディオールのブーツ→ブッテロ
コム・デ・ギャルソンの靴→パドローネ
他にも、提供先はわかりませんがシーラップやタリアトーレ、ラルディーニにボリオリなど調べ始めれば結構なブランドが見つかります。
最後に
私は品質重視型なので、本ブログでもファクトリーブランドの購入品をいくつか紹介してます。
気になる人は、適当に見てみてください。
以上、参考になれば幸いです。