私はローコストハウスメーカーの代表格であるタマホームで家を建てました。
絶対に、この選択が正しかったと断言する事はありませんが、今のところタマホームで建てて後悔はしていません。
数あるハウスメーカーや工務店からローコストハウスメーカーを選んだ理由を書いてから、ローコストハウスメーカーのデメリットについても書きます。
また、積水などのハイコストハウスメーカーを否定するものではありません。
お金に余裕があるのであればハイコストメーカーの方が、相対的に安心感は高いためオススメです。
お金に余裕がなければ、ローコストハウスメーカーは悪い選択肢ではないですが心構えはしといた方がいいです。
ちなみに、私はお金が無かったためローコストハウスメーカーか建売かで悩みましたが、ハイコストハウスメーカーも比較のために見ましたよ。
ローコストハウスメーカーを選ぶ理由
家の価値について
固定資産税でみる住宅の価値は2,30年経つとほぼ0円になり、土地の価値のみになります。
これは高いハウスメーカーで建てても、ほぼ同じことです。
不動産屋のチラシを見ていただければわかるのですが、中古住宅で築年数の古い物件の家は古家としか載っておらず、土地代分だけの価格になっているものが多いです。
家を建てる人は長年住み続ける事を想定して建てる人が、ほとんどだと思います。
将来的に家の価値が無くなるのであれば無理してハイコストハウスメーカーで建てる必要はないのではないかと思いました。
家の質について
じゃあ、普通に生活できるのであれば出来るだけ安い方がいいのかというと、ここで個人の価値観の違いがでてきます。
安さだけを考えると、地場の工務店がトップで、その次にローコストハウスメーカーとなる事が多いです。(もちろん、地域差もあります)
しかし、価格はモロに使っている部材や住宅設備の差となってきます。
具体的な事をいうと、代表的なものですが私は下記の点を気にしました。
・屋根が瓦か
・外壁がタイルかサイディングか
・基礎の工法について
・柱の太さについて(3.5寸か4寸か)
・断熱性能について(断熱材の種類、サッシとガラスの種類)
・水回り関係設備について(キッチン、風呂、トイレ、洗面台)
・耐震性について
家を建ててから変更出来ないか、しにくい部分ですね。
不便かどうかだけでなくランニングコストの部分も考慮しました。
ハイコストハウスメーカーが、どのような物を標準仕様にしていてローコストハウスメーカーとの差が、どう違うのかを確認する必要があります。
私が調べた中では、一番安そうな地場の工務店はスペック的には大きく落ちました。
ローコストハウスメーカーの中でもアイダ設計などの最安の部類だとスペック的に苦しいものがあります。
タマホームやアイフルホーム、レオハウス以上のところは単純なスペックだけを見ると、ハイコストハウスメーカーに落ちはするものの、充分土俵に立つことは可能になってきます。
自分が譲れる部分と譲れない部分を考えましょう。
倒産リスクについて
建築中に建築会社が倒産した場合は悲惨です。
2009年に創業が1970年の富士ハウスという売上が400億円以上あった中堅ハウスメーカーが倒産しました。
支払っていたお金は返ってこず、建築中の家は雨ざらしのまま放置されて多額の借金だけが残ったり、追加でお金を払って別の会社に建築してもらうなど悲惨な状況でした。
原因は会社が倒産間近まで通常営業していたことと、通常より早い段階で施主に家のお金の支払わせていた事でした。
株式を上場していない会社は財務状況が表に出てこないため、突然倒産することがあります。
その事を思うと工務店の財務状況は内部の人間しか分からないため、よほど信用できるところでない限り不安があります。
メジャーなローコストハウスメーカー以上であれば東証に上場している企業も多く財務状況は透明度が高く倒産の可能性は推測できるので安心感はあります。
ただし、アイフルホームなどのフランチャイズ経営のところだと、実際建てる加盟店の状況は分からないため不安が残るので注意が必要です。
コスパがよい
どこに重点を置くかによって変わるのですが、家の質と価格のバランスを考えるとローコストハウスメーカーはコスパがよい事が多いです。
そうでなければ売れませんからね。
ローコストハウスメーカーを選ぶデメリット
接客対応が悪い可能性が高い
ほとんどの人にとって人生最大の買い物となる住宅購入ですが、ローコストハウスメーカーは自分達がハイコストハウスメーカーより安い事を認識した上で接客するため、安いなりの対応をする事があります。
多くの場合、客側が求めるレベルにないのが現実です。
ハイコストハウスメーカーでも、嫌な思いをする事はあるようですが、ローコストハウスメーカーと比べると外れは少ない印象です。
スペックが中途半端
ローコストハウスメーカーは建売に比べるとスペックは高く、ハイコストハウスメーカーに比べると低いため、どっちつかずで中途半端になります。
ハイスペックにしようとすると、オプション料金がかかり金額的な優位性を失いますし、そもそも選択できないこともあります。
施工が不安
ハイコストハウスメーカーだから安心かといえば、決してそんなことはありません。
しかし、欠陥住宅に関する様々なネット情報を拾うと建売や工務店、ローコストハウスメーカーの家が多いのが現実です。
実際、私も家を建てて思いましたが現場監督や営業の負担が大きすぎます。
一見優秀そうな方たちですので、なんとかまわっていましたが普通の人であれば同時進行できる限度を超えているように見えました。
実際、施工するのは大工などの職人さん達ですが管理監督が甘いと手を抜く人達は一定数いるのが現実です。
ギリギリの人員で仕事をしている方が欠陥住宅率が高いのは必然です。
思ったほど安くない
ハイコストハウスメーカーよりは確実に安いのですが、建売の価格をベースにして考えると、ローコストハウスメーカーは高いです。
これはローコストハウスメーカーの売り方に問題があります。
「坪30万円前半から建てれます」や「1000万円で家が建つ」など現実離れした広告で客を呼び込むからです。
これらの広告は嘘ではなく家だけの値段であれば本当です。
ただし、給排水工事や設計料など生活できる家を建てるための費用が入っていません。
これに外構工事や住宅ローン関係費用を加えてみると、最初に考えてた費用で済む人は、ほとんどいないでしょう。
さいごに
私はタマホームで建てて現状不満は少ないです。
それは夫婦でやれることはやりきったし、第3者管理を入れたことで致命的な欠陥はないだろうと思っているからです。
家は所詮消耗品ですが、人生最大の買い物でもあります。
なんとなくで購入するのではなく、しっかり調べた上で購入しましょう。
それができないのであれば、ハイコストハウスメーカーで建てるのがオススメです。
お金はかかりますが、その分ハズレを引く確率は低く、無難以上の仕上がりにしてくれます。
以上、長文になりましたが参考になれば幸いです。