人生の3大資金と5大支出とは?知っておくことで人生が変わる!!

お金について

世間一般に人生の3大資金と言われるものがあります。

それは「教育費・住宅購入費・老後の生活費」です。

どれも一朝一夕で貯めるのは難しく、必要になる人が多い支出です。

では、5大支出とはなんでしょうか?

それは、前者に「車関連費用、保険費用」を加えたものになります。

車は購入費用が高額になるので想像が容易ですが、保険費用も長期間支払い続けた総額で見ると多額の支出になります。

では、実際それぞれどのくらいの費用が掛かるのかを確認して、なぜこれらの支出を知っておくべきなのかを述べたいと思います。

教育費について

別記事でも触れましたが、文部省の-平成28年度子供の学習費調査-より1年間一人当たりの「学習費総額」(保護者が支出した1年間・子供一人当たりの経費(学校教育費,学校 給食費,学校外活動費))は以下の通りです。

公立幼稚園 23万4千円     私立幼稚園 48万2千円

公立小学校 32万2千円     私立小学校 152万8千円

公立中学校 47万9千円     私立中学校 132万7千円

公立高等学校(全日制)45万1千円 私立高等学校(全日制)104万円

すべて公立に通った場合の学習費総額:約540万円
すべて私立に通った場合の学習費総額:約1770万円(公立の3.28倍)

ここに、大学の費用も加わります。

4年間総額(授業料+入学金)が

国公立  250万円程度  

私立文系 330万円程度

私立理系 450万円程度

私立医歯系学科 2000万円程度

全て公立に通っても約800万円必要で、全て私立で大学は理系だと約2000万円必要です。

住宅購入費用について

住宅金融支援機構「フラット35利用者調査2017年度」のデータから全国平均価格を見てみたいと思います。

土地付注文住宅 4039.2万円

建売住宅    3336.8万円

マンション   4348.4万円

今回は詳しく触れませんが、土地代の安い地方は総額が安くなり、大都市圏は土地代が高いため総額も高くなる傾向にあります。

実際の支出としては、住宅ローンを借りてれば利息が加わります。

住宅を購入することで家のメンテナンス費用も発生してきますので、関連費用も含める人生で一番大きな支出となる人が多いと思います。

老後の生活費について

総務省の「家計調査」によると、世帯主が60歳以上で無職世帯の1か月の支出合計額は239,604円です。

老後必要なお金の例として、夫が厚生年金受給者で妻が国民年金受給者の方が60歳で定年して85歳まで生きた場合の例を見てみたいと思います。

①定年の60歳から85歳までの生活費

約24万円×12ヶ月×25年=7200万円

②その他費用

医療費や住宅修繕費等の必要であることが予見される予備費用

25年という年月を考えると1000万円くらい見ていたほうがいいです。

③公的年金

平成28年厚生労働局年金局調べによると年金の平均受給額は以下の通りです。

厚生年金  月額 約14.8万円 
国民年金  月額 約5.5万円
月額(14.8万円+5.5万円)×12ヶ月×20年=4872万円
①+②=8200万円が老後の生活費になります。
実際に、自分で準備しておかなければならない費用は収入である③を減じた数になるので、8200万円-4872万円=3128万円となります。
今2,30代の人は年金受給年齢が上がったり、年金受給額が減少する可能性が高いので、実際必要な費用はこれ以上になるでしょう。

車関連費用

すごく個人差がありますので、費用の差が大きいです。
25歳から65歳までの40年間、250万円の車を10年ごとに乗り換えると、どれくらいの費用が掛かるか見てみたいと思います。
費目頻度単価
車購入費用4回2,500,00010,000,000
保険料(月額7,000円)40年84,0003,360,000
駐車場(月額10,000円)40年120,0004,800,000
ガソリン代(月額5、000円)40年60,0002,400,000
税金(新車購入時は除く)36年39,8001,432,800
車検代12回120,0001,440,000
合計23,432,800

合計で約2343万円となりました。夫婦で持てば、単純に倍になります。

年額にして60万弱、月に約5万円かかることになります。

車は購入費だけでなく維持費も含めてみてみると、いかに高額な支出なのかがわかります。

高級車に乗っている方は保険代も含めると凄まじい価格になりますし、中古を乗りつぶす方であれば、もっと安く済みます。雪国の方ですとスタッドレスは必須ですし、今回はそれらも計算に加えていません。

一度ご自身の状況で計算してみるといいかと思います。

保険費用

公益財団法人生命保険文化センターの生活保障に関する調査より、年間払込保険料(個人年金保険の保険料を含む)の平均金額は男性22.8万円、女性17.4万円、1世帯当たり38.2万円となっています。

仮に40年間、世帯平均当たりの金額を支出したと考えると1,528万円の支出となります。

なぜ、5大支出を知るべきか

今回計算した5大支出の建売住宅購入で、子供は大学まですべて公立の場合の合計額は約1億1100万円です。

全てにおいて甘めの試算で、この金額となります。

5大支出を知っていると、自分がしたいことをするには大きな費用が掛かることがわかります。

そして、収入が多い人はいいのですが、少ない人は優先順位をつけて支出することにより満足度の高い人生を送れる可能性が高いです。

何も知らずに住宅や車を購入し、周りが加入しているからと保険に加入して、子供が進学する際に進学費用が足りなかったり、老後資金が不足して貧困老人になったりすることを防げます。

限られた収入の中で支出をするのですから、何を優先するのかを考えましょう。

支出を抑えるのであれば、人生の支出の中でも大きな割合を占める5大支出を抑えるのが効率的です。

これが5大支出を知ることの、最大のメリットだと私は考えます。

以上、参考になれば幸いです。

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