共働き世帯の平均貯金額について、気になるところだと思います。
総務省が発表した「家計調査(家計収支編)」(2016年)より、2人以上の勤労者世帯の1世帯当たりの平均貯金額は以下の通りです。
- 29歳以下:307万869円
- 30~39歳:397万31円
- 40~49歳:436万505円
- 50~59歳:466万469円
こんなに貯まっていないと思うかたも多いと思います。
共働きしてたら、家計に余裕ができると幻想を抱きがちです。
重ねて言いましょう、そんなの幻想です。
世帯年収としては、合算になるため余裕があるように見えますが、収入が増えるに伴って支出が増えては意味がないです。
また、専業主婦の人が働きに出た場合も油断してると貯蓄が案外貯まらないです。
※もちろん世帯によって差があるため、参考程度に見てください。
なぜ、収入が増えるのに貯まらないのか?
答えは簡単、収入に対しての支出が多いからです。
なぜ、支出が多くなるのかというと大きくは2つです。
家計の全体像を把握していない
共働き世帯の方は、自分はもちろんの事、相手の収入や支出まで把握しているでしょうか?これができていない人が非常に多いです。
理由としては単純に知られたくなかったり、自分で使える自由なお金を確保したいであったり、借金など知られたくない情報がある場合です。
相手が貯めてくれてるだろうと依存していて確認を怠ると貯まるわけがありません。
減らすことができない支出が多い
子供関連の教育費などやカーローン、住宅ローン等の削ることができない支出が多い。
身の丈に合ってない生活になっていないでしょうか?
世帯年収○○○万円あるのだから、これくらいは普通だなんて気が大きくなっていませんか?
専業主婦の方が働きに出るのも、お金が足りなくなったので仕方なく働くパターンが多く貯蓄を増やすために働くことは少ないです。
ライフプランを、ある程度考えておかないと収入に対して支出が大きくなってしまい貯めるどころではなく、日々の生活だけで精いっぱいになることがあります。
貯めるためには、どうすればいいのか?
家計の全体像を把握して、ライフプランで必要な費用を考えながら目的をもって貯金しましょう。
まずは、ライフプランを考えましょう。
車や住宅購入、子供が欲しいのであれば教育費等の一朝一夕に貯めることができないお金について考えておきましょう。
自分が希望する生活をするためには、お金が掛かります。そのお金を用意できなかった場合は諦めるか、借金等で無理をするかのどちらかになります。
なるべく無理をせずにやりたいことができるように、どの時期にどれくらいの金額が必要かを把握しておきましょう。
ライフプランを考えて必要な金額がわかれば、夫婦で意識共有をしたうえで家計を組み目的を持った貯金ができます。
次に家計の把握です。お互いの給料明細を見せ合って、収入に対しての貯金も含めた支出バランスを考えます。
ライフプランで必要と感じた貯金額に対して、現在の支出が多いようであれば家計を見直す必要がありますし、そうでない場合も無駄な支出を増やさないように気を付けなければなりません。
それぞれの口座に支出を割り振ってもいいですし、生活費口座として給与が出たら支出用口座にお金をまとめて、支出はその口座からにする形でもいいです。
例として、我が家の家計の組み方をのせます。
夫支出 | 妻支出 |
住宅ローン | 保育料 |
光熱水費 | 食費・外食費 |
通信費 | 妻コンタクト |
夫車保険 | 妻ガソリン |
夫コンタクト | 交際費 |
夫小遣い | 子供用品 |
夫ガソリン | 子ども習い事 |
妻小遣い |
このように、夫婦それぞれに支出を割り振っています。
そして、大体ではありますが夫婦で同額の余りが出るように仕組みを作っています。
余りの分だけ貯金になるので、お互い同じくらいのペースで貯金ができます。そのため貯金額を把握しやすいですし、ずれが生じた場合の原因も確認しやすいです。
途中から、毎月の余る金額分を先取り貯蓄に変えて簡単に使えないようにして、確実に貯金の積み立てを行いました。
また、小遣いは必ず定額制にしましょう。
基本的に、人間は欲の塊です。欲しいものや、やりたいことがあって、口座残高があれば抑制が効きにくいものです。特に10万円を超える高額なものはまだ抑制が効いても、数千円~数万円程度のものはお金があれば買ってしまいがちです。
自分の小遣いを決めることにより、確実にその範囲で支出をしなければならない意識を付ければ、だらだら出費することを防げます。
まとめ
自分の身を守れるのは自分です。
貯蓄を増やして、様々な可能性を選択肢にできるのも自分だけなのです。
夫婦がともに当事者意識をもって、ライフプランで必要な金額をわかったうえで、現実的な目標に向かって貯蓄をしましょう。
以上、参考になれば幸いです。