共働き世帯は年々増加傾向にあり、現在では決して珍しくなくなりました。
男女共同参画局が出している男女共同参画白書(概要版)平成30年版を見ると、共働き世帯は昭和55年では614万世帯でした。
それが、平成29年では1,188万世帯とほぼ倍増しています。
私の母は専業主婦でしたし、友人のお母さんも専業主婦の人が多かった事を思うと時代の流れを感じます。
私は現在30代中盤で2人の子どもを育てながら共働きをしています。
実際、共働きをしていてリスクを背負ってると感じる事を、今回は書いていきます。
最初に書いておきますが、子育てしながら共働きするなら夫婦で助け合わないと無理です。
子どもの生活は大人の都合を聞いてくれません。
私は友人関係を犠牲にしていますし、仕事の付き合いも最低限しかできていません。(完全に付き合いの悪い人です)
それは、妻も同様です。
単純にお金に余裕を作るためだけだと、心が持たなくなってきます。
本当にワンオペで子育てをしてらっしゃる方には尊敬しかありません。
子育て家庭の共働きのリスクと対策
私が感じているリスクは大きく分けて2種類あります。
経済的なリスクと子育てに関するリスクです。
それぞれについて、詳しく書いていきます。
経済的なリスク
なぜ、共働きをしているかと言えば、一人の収入では生活にゆとりが無い、もしくは成立しないから、という方が一番多いと思います。
もちろん、仕事をしたくてたまらない方もみえると思いますが、多くの方はお金のために働いてるのが本音だと思います。
少なくとも、我が家はそうです。
では、お金のために働いているのに、経済的なリスクがあるとは何故でしょうか?
それは、お互いの収入がある事を前提に支出を考えてしまうから発生するリスクになります。
どちらかが働けなくなった瞬間詰んでしまう可能性が大いにあるんですよね。
会社の倒産や人員整理に怪我や病気、親の介護など仕事を辞めるリスクなんて山程あるのに、支出は共働き前提の家計が多いんです。
特に子育て家庭に、この傾向は強いと思います。
何せ、我が家がそうですから。(自慢できる事じゃないですけど)
人生の3大資金と5大支出とは?知っておくことで人生が変わる!!でも書きましたが、子どもの教育費って高額なんです。
子どもがいると、ある程度家の広さがほしくなりますし、食費も馬鹿にできません。
スマホを持たせたりすると通信費もかさんできます、習い事の送迎用にミニバンなど大きな車が必要になったりもします。
ということで、子どもがいると教育費以外にも支出が、しかも固定費の支出が膨らんできやすいです。
その支出に耐えるために共働きをするという事は、共働きでないと生活が成り立たない状態になっているという事です。
一度膨らんだ固定費の支出を削る事は至難の業です。
家や車を購入している人であれば尚更ですね。
子育てに関するリスク
そもそも、子どもが産まれても共働きできますか?
子育て、特に乳幼児期には物理的な手が非常にかかります。
育休や仕事に復帰しても短時間勤務にできるから大丈夫!なんて甘く考えてませんか?
育児をしながら家事、仕事をするのは非常に大変です。
都市部であれば保育園に入れること自体が大変です。
保育園にいれても子どもが病気になると呼び出され、仕事を休んで看病をしなければなりません。
幼児期なんて、免疫があまりついてなくて、病気にかかりやすいですからね。
インフルエンザになると、まるっと1週間は休まなければなりません。
我が家は昨年に家族全員でインフルエンザリレーをして、2週間ほど夫婦交代で仕事を休みました。
皆さんは、これだけ仕事を休むことができますか?
子育てをしていたら、仕事を休むなんて無理、とは言えないんです。
子育て期間中は子どもが中心の生活になります。
仕事をしながら、子どもに振り回される生活は大変ですよ。
書くだけなら簡単な対策
対策は書くだけなら簡単です。
経済的なリスクに関しては、常にどちらが辞めても大丈夫なくらいに月々の支出を保ち、資産を増やしておく。
贅沢や大きな支出は増やした資産の中から支出する。
子育てに関するリスクは、子ども関連で休むことができる仕事にするか部署異動してもらう。
もしくは、親を頼れる状況にしておくか、最低でも夫婦で分担して休めるようにする。
そして、日々の生活は夫婦で家事の分担を行い、どちらかに負荷が偏らないようにする。
書くのは簡単ですが、実際のところ難しいですよね。
実際の我が家の対策
最初の方でも書きましたが私は現在30代中盤で2人の子どもを育てながら共働きをしています。
実際、我が家は多額の住宅ローンを組み、子どもが2人で、夫婦共に仕事で車が必要なため車も2台持ちです。
お金について若い時に学んでいれば、絶対にしないであろう状況です。
支出を1人の収入で抑えるなんて不可能ですね。
経済的リスクにたいして、対策していることといえば3つです。
1.支出を減らす事は難しいので、これ以上増やさないように努力していること。
2.どちらかが死んだ場合でも生活が何とかなるように最低限の生命保険に入っていること。
3.5カ月分の収入相当の生活防衛資金を貯めておくこと。
以上です。
本当は、もっと資産を積み上げとかないと老後に苦しくなるのと、どちらかが仕事を辞めた時に苦しむので何とかしたい思いはあります。
子育てリスクに関しては、お互いの職場が子育てに理解があり休みが比較的取りやすく、夫婦で分担すれば現状は、親を頼れない核家族でも何とかなってます。
家事も分担して、妻の方が負担は少し多いですが偏り過ぎないように注意してます。
最後に
今回、何が書きたかったのかといいますと、共働きで子育てをすると気付かないうちに多くの経済的リスクを背負うことになり、共働きしながらの子育ては無理をしないとできないということです。
経済的なリスクは常に意識しておけば、ある程度泥沼化は避けることができます。
子育てに関しても夫婦で家事を含めて分担できれば、何とかなります。
平日は仕事で分担できなくとも、土日で挽回すれば、お互い苦労を分かち合うことができます。
片方だけが苦労ばっかりしてると精神的に潰れてしまうか、将来離婚されますよ。
お互いへの感謝を忘れないようにしながら、働けるようにしましょうね。
以上、参考になれば幸いです。