新築住宅に太陽光発電を載せない理由

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2017年に新築した我が家ですが、太陽光発電は載せませんでした。

理由としては、初期コストやデメリットがメリットを上回らないと感じたからです。

太陽光発電のメリットとデメリットを述べてから、載せなかった理由を考察していきます。

ちなみに結論としてはオール電化なら太陽光発電を無理してでも載せたほうがお得で、ガス併用住宅なら、人にはよるが不要かと思います。

そして、載せるのであれば早く載せることをお勧めします。

太陽光発電のメリット

・光熱費を削減できる

太陽光発電で作り出した電気を使用している間は電気代金が0円です。基本、太陽光発電を載せている家庭は電気代が昼間高くて、夜に安いプランに加入しています。昼間の電気代が高い時間帯を太陽光発電でカバーできるため、高い節約効果が期待できます。

無理せず、自然と電気代が安くなる好循環ですので、誰でも効果を実感することが可能です。

・蓄電池があれば災害時にも電気不足におびえずに済む

蓄電池があれば、太陽光発電が作動していない時も蓄えていた電気を使用することが可能です。災害時は情報収集でスマホやラジオ、できるならテレビも使えると、大変助かります。また、不安な夜も懐中電灯だけではなく、普段使用している照明が使えると安心感が増します。

ただし、蓄電池がない場合は非常用電源からのみ電気の使用が可能。普段のような電気使用はできないため注意が必要です。

また、機器の故障が疑われる場合も使用できません。

・余った電力を売電できる

太陽光発電を導入する最大のメリットです。

住宅用の太陽光発電は10年間、単価固定で買い取られる制度があります。その制度すると多くの家庭では初期投資額を7~10年で回収できるといわれています。回収した後はメンテナンス代やパワーコンディショナの交換等、必要になるとはいえ利益を産み続けてくれます。

ただし、11年目以降の買い取り単価は大幅に下落するため利益幅は小さくなります。

・ソーラーパネルの耐用年数が長い

初期投資に高額な費用が掛かりますが、ソーラーパネルの耐用年数は20~30年と言われています。まだ、住宅用の太陽光発電が導入されてから歴史が浅いため確実なデータは出ていませんが、古いタイプのものでは20年以上稼働している実績があります。おそらく、20年以上の仕様は可能だと思われます。

デメリット

・初期費用が高額

少なすぎると、売電メリットが薄くなりますし多くしてもソーラーパネル代がかさむだけで工事費用は大きく変わりません。そのことを考えると、少なくとも100万円以上の初期投資が必要となってきます。

・発電量が不安定

太陽が当たっている時に発電するので、曇りや雨の日は発電量が落ちます。当然、日没後は当然発電できません。日照時間や梅雨など季節によって発電量は差が出ます。

・ランニングコストが発生する

パワーコンディショナは10~15年程度で寿命が来るといわれ、1回あたりの交換費用が約15万円必要となります。また住宅用の場合、義務化はされていませんが定期点検を行う場合は4年に1回2万円程度の費用が掛かります。

発電量が顕著に落ちた場合パネルが汚れているかもしれません、その場合は清掃費用が掛かります。設置場所や業者によって費用は大きく違うようです。

・撤去時も費用がかかる

屋根に載せている場合、足場を組む必要があるため設置時の工事費用と同額以上に必要となる可能性が高いです。

規模にもよりますが、一般家庭で2.30万程度は想定した方がいいでしょう。

・機器の故障リスク

機器が故障した場合多額の修理費用が発生することがあります。メーカー保証も10年程度ついていて、費用が発生するリスクは非常に少ないですが・・・

機器が故障した場合、故障したものにもよりますが交換するまで発電できません。その間売電できるはずだったお金も損失となります。

・家のデザインが限定される

ソーラーパネルを少しでも多く設置しようとすると、南向き片流れ屋根一択です。

好みでない場合、太陽光発電のためにそのデザインにすると禍根が残るかもしれません。

・台風などで飛ばされることも

昨今、猛烈な台風が日本列島を襲うことが増えてきました。台風でソーラーパネルが飛ばされることも、実際あります。飛ばされたソーラーパネルが隣家を破壊したり、人をケガさせてしまった場合、大変なことになります。

ただし、費用的な部分では修理には火災保険を、他社への賠償に関しては個人賠償保険などで対策することが可能です。

・雨漏りリスク

ソーラーパネル等を屋根に固定する際に施工時にミスがあると雨漏りに直結します。

・近隣環境の変化

近くにマンションや商業施設が経つ可能性がある土地では、将来それらの施設が建った場合、満足に発電できない可能性があります。

結局、太陽光発電はどうなのか

シミュレーション等で、しっかり発電できることが想定できる場合に限るが、2019年現在ではメリットが大きく損をする可能性は非常に低い。オール電化と太陽光発電の相性は抜群で、オール電化の場合は導入を推奨。

理由として、10年間の固定買取期間が過ぎて売電単価が大幅に下落した場合も、自宅で多くを消費することにより、影響を低減できるため。

反対にガス併用住宅はオール電化住宅ほど電気を使いません。そうすると、11年目からの売電単価下落の影響をモロに受けることとなります。

また、昨今の異常気象や地震による太陽光発電設備の破損リスクは、あっても不思議ではない程度に高くなってきした。

諸々のデメリットを考慮すると私は無理に載せる必要は感じませんでした。

悩んでいる方々の判断の一助となれば幸いです。

 

 

 

 

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