ローコスト住宅は欠陥住宅が怖いという方が多いと思います。少なくとも私は怖かったです。いろんな方のブログを見ればわかることですが、住宅瑕疵保険のために絶対受けなければいけない検査は作業員による精度のバラつきが大きく、あまり信用のおけるものではなさそうです。役所のチェックも書類上問題なければ、そのままです。自分で勉強してチェックするにしても、膨大な専門知識が必要になります。見るポイントをまとめてくださってるサイトもあります。しかし、そこで勉強しても現場へ頻繁に行かなければなりません。
また、現場への出入りは職人さんの邪魔になったり、安全性が確保できないことから、現場監督と一緒のタイミングでしか入れないこともあるようです。それらを踏まえて第三者管理について自分の意見も交えて書きます。
第三者住宅検査について
ここで指すのはJIO等の一般的にハウスメーカーが支払いをする機関は除きます。
ここでいう第三者住宅検査は住宅の欠陥防止のために、施主が自分で依頼をして、住宅づくりの要所で大きな欠陥がないか確認を行う検査のことを指します。
必要性とメリットについて
ハウスメーカーの現場監督は同時に複数の案件を抱えており、毎日現場に行くことは、ほぼありません。これは、ローコストでも大手でも同じです。ただ、価格が安い分、人が少なく現場管理一人当たりの負担が大きいことが予想できまるため、ローコストの方が同時に受け持つ件数が多いと思います。
また、現場監督の力量も個人差が大きく、施主ができる監督にあたるかは運です。
実際、私が建てた際、タマホームの監督も非常にできる印象の方ですが10軒以上、同時期にもってみえると言っていました。そんな状態で100%現場を管理監督することは難しいと思います。
そうなると、現場は実際に作業する職人さんたちの力量に大きく依存します。しかし、大方の施主はそのハウスメーカーがどこの業者に業務を委託しているかはわからないですし、わかっても職人さんの力量までは、よくわからないまま家づくりを、お願いすることになります。
監督、職人さん両者がまとも、もしくは監督が優秀なかたでしたら、大きな欠陥がある住宅が建つ可能性は低いです。職人さんは多数入られますので全員が優秀なかたであるのは望み薄です。
その運任せな部分を信頼できるプロの住宅検査員に依頼することで、欠陥住宅になるリスクを大きく減らせることが、第三者住宅検査を行う最大のメリットです。
また、住宅検査員を入れることを事前にハウスメーカーに伝えることで、揉めると面倒くさい客だとみられ、マトモな現場監督と業者を選ぶ確率が上がるとおもいます。後で指摘を受けて修正するのは時間と手間がかかるためハウスメーカー側は嫌がりますので。それも、目には見えないメリットだと思います。
以上のリスクとメリットを踏まえた上で、私は第三者住宅検査が必要だとおもいました。
デメリット
第三者住宅検査における私が思うデメリットは4つです。
一つ目は、費用がかかることです。業者やコースによって変わりますが、私は27万円かかりました。これを安いと見るか高いと見るかは人それぞれです。
2つ目、第三者住宅検査業者が信頼できるか分からない。日本では、まだまだ、マイナーな存在です。ハウスメーカーの資本が入っている業者もありますが、そのハウスメーカーに欠陥を強く主張できるか疑問です。検査には様々な機材が必要なため、ある程度のコストがかかるはずですが、あからさまに安い業者が存在します。どのような機材で、どのような検査をするか確認してみましょう。せっかくプロに確認してもらったつもりがいい加減な業者だったなんてことがありえます。
3つ目、100%欠陥を防げるわけではない。第三者住宅検査も依頼する業者、コースにもよりますが頻繁に来るわけではなく要所要所での確認です。大きな欠陥は防げても細かな不具合だと見逃される可能性は充分あります。
4つ目、住宅検査業者は後から欠陥が見つかっても、なんの保証もしてもらえない。せっかく、業者を入れたのに、住み始めてから欠陥が見つかっても検査業者は何も対応してくれないところが多いようです。約款をよく確認しましょう。
私の選択
途中でも書きましたが、私は頼みました。人生最大の買い物になるであろう家を買うのに、致命的な欠陥住宅になるかを運に任せるのは、私にはありえませんでした。
様々な方のブログや企業のHPを確認して、私は「カノム」という名古屋の業者に頼みました。結果は非常に満足度の高いものでした。タマホームの現場監督も過去に一緒にやったことがあり、「指摘内容も納得のいくものを指摘してもらえるので、助かる。」と言っていました。しかし、「別のとある業者はトンチンカンな事ばかり言われて困った。」とも言われました。
あくまで、私にとってよかった業者で人によって感じ方は違うと思います。しかし、参考程度にカノムさんのHPをみることはオススメです。