貯蓄がなくても、いざという時には生活保護という制度があるため生きていけます。
貯蓄なんてなくても、毎日楽しく過ごせれば問題無い!
病気や仕事をなくしても、生活保護もあるし問題無い!
ある種、これも正解だと思います。
しかし、生活保護だと必要最低限のことは賄えますが、それ以上はできません。
それに、生活保護というのは事務手続きなどハードルが高いです。
貯蓄がないとやりたいと思った事が出来ない可能性が高いのです。
私は、貯蓄というのは自分の選択肢を広げるために、ある程度必要なものだと考えます。
そして、その選択肢の幅次第で必要な金額は変わってくると考えます。
選択肢=目的(やりたい事)だと思います。
ですので、貯蓄は目的別にしていくことが大切だと思います。
貯蓄をする目的とは?
目的別に考えて自分の必要なものを一番分かりやすいです。
緊急時用
失業、病気、事故、災害等で必要なった時用です。
このタイミングで自由にできる貯蓄が無いとマジで詰みます。
親や親戚に助けてもらえる可能性はありますが、最低限自分で対応できるように用意する事を推奨します。
費用の目安とは生活費の3ヶ月分くらいと言われることが多いです。
心配なら6ヶ月分くらいみておくと、よほどの事には対応できます。
イベント費用
車検、転居、友人や親族の結婚式のご祝儀などの費用です。
毎月の給与から出すには少し厳しいものです。
車検や引っ越しは予測出来ますが、友人の結婚式などは出来ない場合もあります。引越も、隣に変な人が引っ越してきて、耐えれそうにないので引っ越したいということもあるかもしれません。
どれも数万円から高くて数十万円ですので、貯めようと思えば貯めれない金額ではありません。
対応できるように、事前に20万円くらいはためておきましょう。
人生における大きなイベント出費
結婚資金や住宅ローン、できれば車購入資金も、ここで考えれるといいと思います。
頻繁に起こるものではなく数百万円の費用が必要となるもの。
ここは、必要ない人もみえますが事前に用意しておかないと全然足りません。
親の援助が期待できる方は、まだいいのですが親の援助が期待できない方は自分で備えなければなりません。
私の場合、結婚式や新婚旅行で450万円ほど使いましたが、ご祝儀で帰ってきたのは200万円ほどですので250万円は自分たちで支払いました。
家の購入では、「2017年度フラット35利用者調査」を見てみると全国平均で447.3万円です。
私もそれに近い金額を、住宅購入時に現金を使いました。
車については、中古車なら安いものもありますし、新車を購入する場合もカーローンがあります。
現在新車は、高額化が進んでいて軽自動車でも150万~200万円ほど必要な車が多いです。
カーローンを使うと、そこそこ金利が掛かってもったいないです。なるべく現金で対応できるようにしましょう。
この費用は、必要ない人には全く考慮する必要がない項目です。
しかし、予定がある方は少しでも早く貯め始めましょう。
いきなり用意しようと思っても、1年程度では間に合わない人が多いです。
一定期間の間必ずかかる費用
皆さん、ほぼ確実に必要となる老後資金。そして、子供がいれば必要となる教育費。
これらの費用は、必要となる金額が予測できるが非常に高額です。
老後資金は2000万円不足するなんて金融庁の調査が出たのが記憶に新しいと思います。撤回させられてましたが、非常に現実的な予測であり、何なら甘めな予測です。
現在40歳より若い人の場合、年金支給年齢は68歳、70歳になる可能性は非常に高いです。
将来の事だし2000万円なんて高額なので、あまり考えたくないのが正直なところですが、考えておかないと貧困老人になります。
子どもがいない人は関係ないですが、文部省の-平成28年度子供の学習費調査-より1年間一人当たりの「学習費総額」(保護者が支出した1年間・子供一人当たりの経費(学校教育費,学校 給食費,学校外活動費))は以下の通りです。
公立幼稚園 23万4千円 私立幼稚園 48万2千円
公立小学校 32万2千円 私立小学校 152万8千円
公立中学校 47万9千円 私立中学校 132万7千円
公立高等学校(全日制)45万1千円 私立高等学校(全日制)104万円
すべて公立に通った場合の学習費総額:約540万円
すべて私立に通った場合の学習費総額:約1770万円(公立の3.28倍)
ここに、大学の費用も加わります。
4年間総額(授業料+入学金)が
国公立 250万円程度
私立文系 330万円程度
私立理系 450万円程度
私立医歯系学科 2000万円程度
全て公立に通っても約800万円必要で、全て私立で大学は理系だと約2000万円必要です。
自分に小さな子供がいるため、長文にしてしまいました。
一気に必要になるものではないので毎月の給料で賄える人はいいですが、たいていの人は無理です。子供に不自由させたくないなら、備えましょう。
どれから貯めればいいか?
まず優先すべきは緊急時用です。これがないと、いざというときに本当に身動きが取れずに追い詰められて、状況次第では首をくくるかもしれません。
第一優先で用意するようにしましょう。
他に関しては、正直人によるとしか言えません。
独身、既婚、年代、収入によって、用意しなければいけないものや金額、用意出来る金額も違います。
自分がやりたい事を選択できるように、貯蓄を作りましょう。
以上、参考になれば幸いです。