高い服と安い服はどこが違う?洋服の価格を構成する要素を考えてみよう!

ファッション

YOOXのおかげで、一般的に見ると高価な部類の洋服を身につける事が多い私ですが、以前はユニクロやセレオリなども普通に購入していました。

実際に価格が高い服と安い服の何が違うのでしょうか?

服の価格は何で構成されているのかを考えながら解説します。

服の価格は何で決まる?

服の価格を決める要素は、主に以下の点です。

・素材

・製法

・デザイン料

・生産国

・販売コスト

当然ながら洋服自体のコストと販売するためのコストの双方がかかってきます。

それぞれを簡単に解説します。

細かい事を言い出せばキリがありませんので、あくまで一般論です。

素材について

一般的に高級素材と言われるのは絹やカシミヤです。

ほかにも、メリノウールやアルパカ、アンゴラなどの動物から取れる繊維や麻など天然素材は高価な物が多いです。

では、次に安い素材はというとアクリルやナイロン、ポリエステルといった化学繊維になります。

価格の違いが何故あるかというと、大量生産がコスト面も含めて容易かどうかの違いです。

化学繊維は需要さえあれば、一度体制さえ整えると大量に生産することが可能なためコストを抑えることができます。

対して、天然素材は生産量に限界があります。カシミヤなどはカシミヤ山羊の生息数などの問題もあり、希少性が高く需要に対して供給量が足りておらず価格が高どまりしています。

洋服の機能的な事や質感などは天然素材も化学繊維、それぞれメリットとデメリットがあるので一概に化学繊維だから安物で悪いとは言えません。

製法

細かい事を言いだすと本当にキリがないので、簡単な例を挙げます。

まず、分かりやすいのがマシンマンイドとハンドメイドの違いです。

簡単に想像できますが、ハンドメイドの方が圧倒的に手間がかかりますのでコストがかかります。

ただ、耐久性などはマシンメイドに劣ることも珍しくないのですが、ハンドメイドでしか作れない、雰囲気は存在します。

他にも、ダウンでいえば縫い目がないシームレスやニットでも縫い目のないホールガーメントなど技術的に難しいものや珍しいものは高価になります。

デザイン料

ここはブランド代と言い換えてもいいかもしれません。

洋服にとってデザインは一番大切と言ってもいいのですが、ボッタクリと感じる原因にもなってしまう部分だと思います。

ハイブランドほど、常に時代に合わせたデザインを創造していかねばならないため、ここにコストをかけています。しかし、デザイン料が乗ってくる分、洋服代金は高くなり素材と価格を考えた場合のコスパは悪くなり、一部の人が不満を持つ原因となります。

生産国

単純に人件費の違いが価格差となってきます。

日本やイタリア、フランスなどで作られた製品が高価なのは、作る人々の給料が中国やインドネシア、ベトナムなどと比べて給料が高いからです。

一般的に日本製やイタリア製などが品質が良いと言われますが、後者であげた国々も技術が流入してきていて差は縮まっています。

中国のトップクラスの工場だと下手な日本やイタリアの工場では太刀打ちできないレベルです。

販売コスト

ここも細かく言いだすとキリがないので、わかりやすく3点あげます。

服を販売する場所の費用と人件費と広告宣伝費大きいです。

販売場所として実店舗を構えている場合、店舗の賃料と光熱水費が発生します。

ネット通販の場合、自社サイトでしたら維持管理費用が必要になりますし、zozoや楽天などだと場所代も取られます。

そして、人件費も非常に大きなコストです。ネット販売の場合は在庫管理して発送したりする人員とサイトの維持管理をする人員だけですみますが、実店舗を構えると、店舗毎に販売員と管理する社員が必要になってきます。

人件費は一度増やすと、中々減らすことが難しいコストです。

広告宣伝費は雑誌掲載やcm、各コレクションへの参加関連費用などバカにできない金額です。

高い服と安い服の違い

高い服は前者で挙げた項目が全部コストがかかるものを選んだ服になります。

高価な素材を使い、難易度の高い製法で作られ、著名なデザイナーがデザインした流行の最先端のデザインで、先進国で製造されていて、世界中で知名度があり、立派な店舗を構えているようなブランドの服は間違いなく高いです。コストをかけた分回収しなければならないので当然のことです。

安い服とは、上記の真逆をいく服になります。

安価な素材で、全然人件費がかからないデザイナーがデザインしたもので、中国や東南アジアなどの人件費の安い国で製造され、ネット販売専業のブランドの服です。

まとめ

高い服にはそれなりに理由があり、安い服にもそれなりの理由があります。

消費者は販売コストの部分に目がいかず、実際手元にくる商品のみを見て、コスパがいいだのボッタクリだの言いがちです。

しかし、洋服は販売コストなどの他の費用も含めて販売価格が決まっています。

高い服についてはわかりますが、安くて良い服を選びたいのが人情だと思います。

安くて完璧な服は存在しませんが、安い服を選ぶ際は、何を犠牲にして何を優先するかでブランド選びが変わってきます。

ブランド毎に力の入れどころは違います。どこに力を入れてるブランドかを考えながら洋服を見たりブランドの評判を見ると、今までと違った視点で面白いです。

以上、ダラダラ書いてしまいましたが参考になれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました