寒い時期に大活躍のダウンジャケットですが、ユニクロでは1万円程度で販売されていますし、モンクレールでは20万円以上します。
この価格の違いは単にブランド料というわけではなく、ちゃんと品質が違います。値段と品質のバランスが合うかは別問題ですが…
今回はダウンジャケットの基本情報から高級ダウンジャケットが何故高いのかについて解説します。
ダウンジャケットの基本
そもそも、ダウンジャケットとは中綿にダウンとフェザーが使われている物を指します。
たまに、中綿ダウンと表記されている、中綿に化学繊維が使われている物があります。比較的ダウンを使用するものより安価な物が多く、厳密にいえば、それはダウンジャケットではありません。
ダウンとは?
ダウンとは水鳥の羽毛です。
ダウンは水鳥の胸付近に生えている毛でタンポポの綿毛のようにふわふわと芯がないものです。
特徴としては非常に軽く、保温性に優れています。
採取する水鳥の大きさによっても変わってきますが、基本的に一匹の水鳥から採取できる量は10〜20g程度と少量しか取れません。
貴重だったんですけど現在はアジアから大量に入ってくるようになり、希少性が昔より薄れました。
フェザーとは
フェザーは胸以外に生えていて湾曲した羽軸があるものになります。
赤い羽根募金で使用されるものを想像していただくと分かりやすいと思います。
特徴として、軸がある分弾力性があります。反面、ダウンに比べて保温性は落ちます。
なんで、モコモコなの?
ダウンジャケットといえば、こんなモコモコなイメージが強くないでしょうか?
これには理由があって、ただ中綿にダウンとフェザーを詰めただけだと重力で下の方へ落ちてきてしまうため、このよう区切ったところにダウンやフェザーを詰めていく必要があるんです。
最近はこの写真のように表面はモコモコさせず、内側だけをモコモコにするダウンジャケットも増えてきました。
(さっきの写真の裏面です。ダブルフェイス仕様でちょうどわかりやすいかと思いまして。)
高級ダウンジャケットは何が違う?
ダウンの品質が違う
ダウンは水鳥から採取されますが、具体的にどんな鳥かといえばダック(アヒル)とグース(ガチョウ)です。
一般的にグースダウンの方が膨らみが大きく良質だといわれ、価格も高いです。なかでもアイスランド、ポーランド、フランス、ハンガリーの物が良いといわれています。
そして品質のよいダウンは洗浄・精製方法など製品にするまで手間をかけられています。
また、羽毛のかさ高性を示すフィルパワー(FP)という目安もあります。
数値が高いほど上質で一般的に500FP以下は低品質で、600〜700FPは良質、700FP以上は高品質といわれています。
高級ダウンであれば、600FP以上の物が使用されていることが多いのですが、数値の公開義務はないため、わからない場合もあります。
ダウンとフェザーの比率が違う
ダウンとフェザーの比率は9:1が理想といわれています。
高級ダウンは写真のように更に数%ダウンの方が多いことも。
フェザーの方が価格が安いので、安いダウンジャケット程フェザー比率が高い傾向があります。
キルティング部分の縫い目が綺麗
ダウンのモコモコの区切られている部分の縫い目が粗いと、中からダウンやフェザーが飛び出してきやすくなります。高級ダウンは縫い目が綺麗なため、中から詰め物が出てくることは少なくて済みます。
ただ、これに関しては全く出てこないわけではなくマシという程度です。
全く出てこないものであれば縫い目自体がないシームレスがオススメ。
ユニクロやデサントなどから出ています。
最後に
今回は高級ダウンが高い理由をあげさせていただきましたが、あくまで傾向で全てに当てはまるわけではありません。
ダウンのダックかグースのどちらを使用しているかに関しても、カナダグースやウールリッチなど10万近くする高級ダウンでもダックを使っていたりします。
グースダウンでFPが高いものを使っているから暖かいのかといえば、ダウンの量が少なければ、そこまで暖かくもないです。
上記であげたのは、あくまで目安です。
また、高級ダウンジャケットはアウトドア用を除くとタウンユース向けにデザインされており、カッコいいものが多く機能的にも優れていておすすめです。
実際に高級ダウンブランドのDuveticaのダウンや他にもいくつかレビューしてます。
気になる方は見てみてください。
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